医療費控除

さて、年度末も目の前の今日この頃。
3/15締め切りの確定申告の季節ですが、病気治療中の嫁さんもった人間に必要な季節でもあります。

医療費控除の申告ですね(汗

医療費関連の支出−収入(健康保険の還付金など)が10万円以上となった場合、申告すれば所得税が戻ってくるそうな。ウチの場合は4〜9月あたりが月30万(うち20万強は後ほど健保組合から支給)、それ以降は10〜15万(やっぱり5〜10万は(略))なので、おもいっきり条件に引っかかります。

いやー、計算したら差額60万円とかになってて超ビビリましたよ。他にも飲み物やら食べ物やら生活雑貨やらお小遣いやらと使った金額考えるとちとアレですな。……その昔ワシもこんなに使われてたのかと思うと(汗

と、いうわけで、今週あたり激込みの税務署にいってきますわ。

投稿者 たくさ : 02:46 | がん治療。 | コメント (6) | トラックバック (373)

たまには。

久々に治療関連の話でも。

オクサマの治療は現在術後の補助抗がん剤治療なわけですが・・・調べてみるとこれがじつはかなーり重要。

ほとんどの場合、術前の抗がん剤治療で効いた薬をそのまま(量は減らす)期間あけ気味につかうわけですが、ウチのヒトの場合はいまいちだったので別の薬です。内容としては、次の2パターンが毎月交互に投与されるわけですが。
・パターン1:
イホマイド(イホスファミド)ランダ(シスプラチン)フィルデシン(ビンデシン)_
・パターン2:
エンドキサン(シクロホスファミド)ペプシド(エトポシド)

パターン1には、術前のときにすげーことになってた薬の「シスプラチン」が含まれてますが…どうやらすごかったのは「量」と「アドリアマイシンと一緒」の2つがあったからのようで、今のところ意識失うほどの目にはあっていないようです。まぁ、全部「劇」とか「毒」とか書いてあるような薬なので、投薬終了後帰ってきてからも3〜4日くらいはグロッキー状態ですが。

治療の目的としては、「(取り残しがあった場合)残った腫瘍の縮小・消滅」と「検査で引っかけられないほど小さい腫瘍の消滅」だそうで。腫瘍の種類とか、ステージによってはやらないガンもあるみたいですが、さすがに重病扱いの骨肉腫でやらない選択肢はないみたいです。というか、近年の生存率急上昇は抗がん剤治療の進歩がすごい大きいらしいですから・・・重要なんですね、抗がん剤って。

治療以外の時期は基本的に自宅療養なので、おうちでマッタリすごしてもらってます。体力のある時は掃除やら洗濯やらやって貰っちゃってますが(汗
ただ、篭もりっきりは精神的に良くなさそうなので極力週末は引っぱり出せるようにしてます。幸い、仕事が忙しくないので、ワシの体力的にも楽ですが・・・・・・さすがに仕事との両立は半年が限界でしたかね。

今の主治医の方針か、がんセンターの方針かしりませんが、白血球の減少については、他の人の闘病日記とかから考えてもやたら寛容です。なにせほかでは「2000割ったら注射」とかやってるのに、ウチのヒトの場合「3桁になったら生物禁止、500割ったら加熱食」てな具合で、白血球増やす注射しないですもんね。ネットで調べると、日本の病院の方針はその薬使いすぎらしいのでちょうどイイのかなと。

術後の抗がん剤は合計8回、ここまで5回こなしてあと3回終わればとりあえず一区切りです。終わったらご褒美にどこか旅行かな〜。

投稿者 たくさ : 23:54 | がん治療。 | コメント (5) | トラックバック (151)

術前化学療法終了。

エントリー書くのが2日ほど遅れましたが……。
 25日に化学療法の効果判定と手術に関する説明を受けに行ってきました。

 担当医曰く、「前回と比べると多少悪化傾向ではあるが、不変と行って良い。ただ、腫瘍と正常組織の境界線がハッキリしてきたことと明らかな他組織への転移は見られないので、大きな固まりの内部以外の部分には抗がん剤が効いていると思われる」ということでした。
 まぁ、最後の抗がん剤投与の後くらいから、患部が熱を持っていたり痛かったりとかしていたので、イホマイドはあまり効かなかったのかなという感触はありました。嫁さんもそう思っていたみたいで、「すごい悪化してても驚かないぞ」とか言ってましたが……さすがにホントに悪化してるとなるとだんだん辛くなってくるみたいです。結局の所、前にやったメソトレキセート&シスプラチンの方が効いていたのかなぁ。でもシスプラチン大変そうだったしなぁ。う〜ん……。

 手術に関しては、前々から言われていたとおりに腫瘍周辺の広汎切除で、腓骨神経を切除せざるを得ないために術後に右足の前側の広い範囲に麻痺が残るとのことでした。
 まぁ、場所が関節とかふとい骨とかでなかったので切断することは無いとのことだったのがまぁ、救いといえば救いかな。
 装具をつける必要はあるそうですが、つければほぼ普通にあるけるとのことでした。また、車の運転も練習すれば無改造の車で大丈夫でしょうとのこと。病気の重大さと比べれば、「この程度」ですまされそうな後遺症みたいです。

 手術後はしばらくギブスとかする必要があるとは言ってましたが、それがとれれば外泊可能だということで、嫁さんもワタシもその日が待ち遠しいです。



 とりあえずは、手術前&手術後のフォローに専念したいと思います。それと、仕事と。

投稿者 たくさ : 23:52 | がん治療。 | コメント (0) | トラックバック (159)

化学療法の結果評価に関して。

抗がん剤の効果の評価っていうのは、おおよそ以下のように分類されるみたいです。
1) 縮小
2) 不変(変化無し)
3) 無効(病巣拡大)

このうち、抗がん剤そのものの臨床試験で「効果あり」とされるのは1または2です。
今回嫁さんの結果は2だったわけですが、実際は病巣縮小とかのいい結果もでてるので、「効いてる」の範疇なんでしょうね。つか、臨床的には「効いてる」だわな。

客観的に見れば、順調に進んでる方なんだと思います。懸念事項があるのはどんな病気でもさけられないことですし。そもそも効く可能性の高いのが4剤あるんだったら、最初から全部使って欲しいなと思うのはワタシだけ何でしょうか……。



そして、奥さま落ち着いてくだちい。

投稿者 たくさ : 22:24 | がん治療。 | コメント (1) | トラックバック (160)

化療をひとまず終わって。

 嫁さん経由で担当医から呼び出されて、コレまでやった化学療法の結果と今後の治療についての説明を受けました。
 曰く、「コレまでメソトレキセート×2&シスプラチンアドリアマイシンと投与した結果、病巣の拡大は止まり多少縮小もしている。ただ、期待していたほどではない。このため、事前の計画に従いイホマイドを2回投与して、その結果を基に手術を行う。また、近くにあるリンパ節が腫れている。通常骨肉腫がリンパ節への転移をすることはないが、念のため手術の際に摘出して病理検査にかける。」とのことでした。

 傍目に見てもすぐ判るくらい、「リンパ節が〜」とか「期待していたほどでは〜」のあたりで嫁さんショック受けてました。見た目で判るくらい腫れが引いたり、痛みが無くなったりしているので、かなり効いてるのかもと思っていたのと、「がんは転移が怖い」という知識があるので上記二ヶ所がやはりきつかったかなと思います。医者ももうちょっと言い方があるだろう、ってカンジな説明の仕方ではありましたが。


 ワシは教習所とかあるので夕方帰ってきたのですが、やはり夜になると精神的にきつくなるらしくメールで弱音をはいておりました。向こうのblogでも書いてましたが、やはり思考が悪い方悪い方と行ってしまうみたいです。……なにせ今の病院悪化したヒトはいっぱい居るけど、良くなったヒトはあんまり見かけないからねぇ。当然ではありますが。


 実際のところ「最初ので良く効く患者さんは4割くらいなんですよねー」なんて言っておりましたので、普通の経過をたどってるとみて良さそうです。なにか集中していられるモノを買っていってあげた方がよさそうですな。なにかしてないと、いろんなコト考えてしまいますからね。

投稿者 たくさ : 21:45 | がん治療。 | コメント (0) | トラックバック (153)

副作用。

幾らなんでも1クール目からはこないだろうと思ってた副作用の一つに「骨髄抑制」というのがあります。
具体的にどのような症状が現れるかというと、
1) 白血球の減少
2) 貧血(赤血球の減少)
3) 血小板の減少

 ちなみに、血液を構成する要素はあとリンパ液だけです。よーするに「血」が薄くなる訳ですな。元々、嫁さんは貧血気味なヒトで、増血剤とか鉄サプリとかを摂取していたんですが……。白血球に関しては、感染症にかかりやすくなったりするラシイです。あんまり下がりすぎるとクリーンルーム送りになったりするという話がありますが。白血病の治療の話とかで骨髄移植前後に入ってるアレですね。通常、そこまで下がる前に何とかしてくれますが。血小板は血を止める/血を固める成分ですので、コレが減ると血が止まりにくくなります。鼻血とか。あんまり減ると成分輸血されます。赤血球も減りすぎると全血輸血です。

 今回はそこまでひどくなくて、ベッド周りのカーテンを閉めっぱなしにすることで、同室のヒトの面会客等からの感染を防ぐ目的っぽいです。調べたら、こーゆーときの感染症って自分の体内細菌にやられるラシイのですが……。思わず「ワシ行ってもいいんだよね?」なんて聞いてしまいました。いや、来るなって言われても行くんですが。
 生食はすべて禁止だそうです。ヨーグルトやヤクルト等の乳酸菌な食品とかもダメ。果物・生野菜もダメ。食べて良いのは火を通してある食品だけだそうな。キビシイなぁ。昨日ヨーグルト買っていったばっかりなのにそれ食べてダメなんだ…。次行くときにプリンとか買っていってあげないとなぁ。


ただでさえご飯食べれないのに食事制限とは……なんと不憫な。今度カレーでも買っていこうかな。

投稿者 たくさ : 22:37 | がん治療。 | コメント (1) | トラックバック (142)

化学療法。

前回のこのカテゴリーに引き続き、化学療法の話です。
今日から嫁さんの化学療法が次のお薬な段階に進んだ記念ということで。

 さて、前回も説明した「メソトレキセート(メトトレキサート)」「シスプラチン」「アドリアマイシン(塩酸ドキソルビシン)」の3剤ですが、詳細はリンク先を見ていただくとして、いずれもかなりの吐き気を伴います。そらーまー、「劇薬」とか「毒物」とか書いてあるような薬剤つかってなにも出ないなんてことはアリエナイ訳ですがね。先日、嫁さんの処から借りてきた患者さん向け文書にも「毒をもって毒を制す」的なことを書いてありますし。

 抗がん剤の投与順とか投与間隔とかのことを、「プロトコル」と呼ぶらしいんですが、その内容は4/28のエントリーを参照してください。ちなみに、それぞれの薬剤投与の間に休みがある(メソ→メソで2〜3日、シスアド→メソで2週間)のですが、コレは投与した薬剤が正常な細胞に与えるダメージの軽減が目的だそうです。と、いうか一定期間内に投与できる上限が決まっているため、所定ないしそれ以上の間をあけないと抗がん剤の中毒で治療どころでなくなるらしいんですが。よく見ればシスなんか明らかに重金属イオンだしなぁ。カラダに良いわけがない。

 そうそう。初回+二回目のメソはそれなりに効いたみたいで、患部の激痛がかなりおさまったみたいです。投与前は痛み止め飲んでも眠れない位だったのに、最近は痛み止めもほとんどいらない位だそうな。そもそも骨肉腫の痛みってのは腫瘍が骨を壊す痛みなので、痛く無いってことは抗がん剤が効いて腫瘍の拡大が遅くなってるor小さくなり始めてるってことですからねぇ。その辺があるので嫁さんもソコソコ前向きになってきてるみたいです。

 大変そうなのは、やはり副作用による吐き気やしびれ・頭痛のようです。それに加えて管繋がれるストレスもありそうですが。

 

投稿者 たくさ : 22:59 | がん治療。 | コメント (0) | トラックバック (156)

vs骨肉腫な抗がん剤まとめ。

昼休みにネットをしていて、気になったので調べてみた。

今回、嫁さんに使うor状況によっては使うかもと医者から言われてる薬は以下の6つほど。
1) メソトレキセート
2) シスプラチン
3) アドリアマイシン
4) イホスファミド
5) サイクロフォスファミド
6) エトポシド

現在は、前にも書きましたが1)〜3)の併用での化学療法なんだそうです。

1) のメソトレキセート(商品名が←で、化合物としての名前はメトトレキサート)は、細胞の分裂時にDNAおよびRNAの合成を阻害する「葉酸代謝拮抗剤」と言う種類の薬品です。詳しい説明はリンク先を見ていただくとして、この薬リウマチの治療にも使うみたいですね。ただ、抗がん剤として使うのと比べてかなり少量みたいですが。あと、薬価安いらしいです。……構造式みてもたしかにあまり高そうではない(偏見)。
 また、正常細胞への毒性緩和のために、ロイコボリンを投与するみたいですが……調べてみるとロイコボリンのほうが目に見える副作用強いのね……。

2) のシスプラチンは白金ベースの無機化合物で、細胞のDNAそのものの構造を歪めることで分裂できなくしてしまう薬品です。ただ、副作用として吐き気や脱毛がキツイみたいですが……。

3) のアドリアマイシンは、がん細胞への効果が高い抗生物質で、シスプラチンと同時に投与するそうです。コレは心臓へのダメージが出ることがあるので、既往症のある人には使えないみたいですな。うちの嫁さんはそゆことないので大丈夫だとは思います。

後ろの3つは他のがんで主に使う薬品だそうです。ひとによっては、そちらの方が効く場合もあるそうですが。


 骨肉腫を中心とした骨・筋肉の悪性腫瘍に関して調べてはいるんですが、いかんせんそもそもの発症頻度が低い病気だけに、ネットで情報を提供しているところが少ないんですね。出てきたと思えば、犬猫の闘病を見守るようなのやら恐竜の化石の骨肉腫痕跡やら……。たまに人間のが見つかればたいがい亡くなってるという(涙)。いや、助かった本人&家族にしてみれば、思い出したくもない思い出なんでしょうけど。つか、ワシだってあとからコレ読み直すのは絶対苦痛だし。たぶん。
 と、いうことで。極力「どんなときに」「どんな状態で」「どんなことをしたか」を書いてきたいと思います。
家族として何ができたか、何を必要としたかと共に。

投稿者 たくさ : 23:21 | がん治療。 | コメント (1) | トラックバック (1)
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